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「武庫川の学生らしく、私らしく、力を出し切ってきます」。カヌースプリントU-23世界選手権大会に出場する多田羅さんが、壮行会で力強く決意表明しました。

2013/07/20

 「カヌースプリントU-23世界選手権大会」に出場する多田羅英花(たたら・ひでか)さん(健康・スポーツ科学科3年生)の壮行会(運動部委員会主催)が7月20日午後、メディアホールで開かれ、カヌー部員や学生、教職員ら約400人が参加して、多田羅さんを激励しました=写真右=。

 多田羅さんは「日本カヌースプリント選手権大会」500m1人乗り部門(WK-1)で8位入賞、「海外派遣選手選考会」で同部門で3位に入賞して、世界選手権への切符を手にしました。「カヌースプリントU-23世界選手権大会」(8月1日~4日、カナダ・ウェランドで開催)に出場します。

糸魚川学長「力をつくして十分戦ってください」
 壮行会で、糸魚川直祐学長は「水上でテンポをとって漕ぐカヌー競技は、力強さだけでなく美があると思っています。体力だけでなく、知性を高め、他を思いやり切磋琢磨し、力を尽くして競い合うことが素晴らしい。十分に試合をしてきてください」とあいさつ。

山崎学部長「カナダの大自然を友として、頑張ってください」
 山崎彰・健康・スポーツ科学部長は「本人はもちろん、素晴らしい先輩や仲間たち、そして熱心な指導をされた先生方、すべての関係者におめでとうと言いたい。カヌーは自然の中の競技です。カナダの大自然を友として楽しんで、力いっぱい頑張ってきてください」と激励しました。

「コーチや部員がいたからこそ、今の私がいる」
 カヌー部員が制作したモチベーションビデオが放映された後、運動部委員がインタビュー。多田羅さんは「中学生の時、2歳上のカヌー部の兄がカッコよくカヌーを漕いでいるのを見ました。尊敬している兄に、カヌーを通じて少しでも近づきたいと思い、カヌーを始めました」とカヌーとの出会いを振り返りました。
 「私は全国大会では、嬉しそうに表彰台に上るライバルを見て、悔し涙を流すことが多く、いつも勝てる選手ではありませんでした。それが、大学に入り、何の取り柄もなかった私を変えてくれたのはカヌー部です。コーチやカヌー部員一人ひとりがいたからこそ、今 私がいると思います」と周囲に感謝。
 世界大会に向けては「高校生の時に出た国際大会では、自分らしいレースができなかったので、今度は自分らしく漕ぎたい。コーチに教えていただいたこと、みんなと一緒に練習していることが、海外でも通用することを証明したいと思います」と話しました。

「武庫川の学生らしく、私らしく力を出し切ってきます」と決意表明
 カヌー部員が舞台の上で多田羅さんに、エールを送った=写真中=後、多田羅さんが決意を表明。「私は力のない、欠点だらけの選手ですが、今、この場に立てているのは、たくさんの方からの応援や励ましがあったからこそです。自分だけの戦いと思わず、いろんなモノを背負って、世界のカヌー選手に挑んでいきます。最高の準備をしてカナダに行き、武庫川の学生らしく、カヌー部員らしく、そして私らしく、力を出し切ってきます」と力強く語りました=写真左=。 

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