大学院NEWS

臨床教育学専攻臨床教育研究懇談会「血のつながりをこえて親子になる~里親支援をとおして~」が開催されました。

2012/12/15

 今回の臨床懇は里親支援に長年携わっておられる家庭養護促進協会の山上有紀先生にお越しいただきました。最初に里親制度や里親になるまでのプロセスなどをご紹介くださいました。その中で、施設では、たとえ乳児であっても特定の人が一貫して子どもの養育に携わることが困難であり、子どもの愛着対象となる大人が明確にならないという問題があることを教えていただきました。たとえば、赤ちゃんであっても「おはよう」と「お休み」は別の人であり、小学生でも学校へ見送ってくれる人と待っていてくれる人が別であるとのことでした。これは、職員の勤務上は当然のことですが、このように家庭を知らないままの子どもでも18歳になると社会に出るのだそうです。そして、日本では、施設で暮らす子どもが9割ですが、欧米では里親のもとで暮らす子どもが7~8割にもなるそうです。
 里親と聞くと、一般的には養子縁組を想像しがちです。しかし、それ以外にも週末里親や一定期間子どもを預かる養育里親なども制度もあるそうです。
 聴衆からの多くの質問にお答えくださり、2時間の予定が2時間半になったほど、濃密な時間でした。最初はうつろな表情だった子どもが、里親と暮らし始めて笑顔になっていく写真が印象的でした。

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